海外移住:ボランティアとして奉仕しても
定年後の時間を使って長い旅行の途中に日本語ボランティアをされる方がいる。
その国の人のために少しでも役に立つだろうとご自分の時間とお金を使って奉仕をなさっている。それはご本人と支援される側、双方にとって素晴らしいことのように思う。
しかし理想通りになることばかりではない。
私のいる街にも日本人のボランティアが来た。
その方は無料で日本語を教えていたのだが、ある日「テキスト代」ということで大人にだけコピー代だけは支払う様に伝えたところ、翌日警察がその方のところへ訪れた。
「ボランティアと偽った商売目的」
と言いがかりをつけ、パスポート没収、そして罰金1000ドルの支払いを命じたらしい。
こちらが好意で行なっていても、悲しいことに現地の人たちから見れば「良いカモ」であり、臨時収入のターゲットとしか見えていなかったということである。
産業のない国の人から見れば語学を習うのは「スポンサーを探す」という目的であることが多い。日本語を習っても仕事に就けるわけではない。若いうちに「自分という商品」を高く売るために語学を身につける。
その目的が果たせなそうな時は「先生」でさえ売ることがある。