海外移住:政府機関が訪ねてきたら
移住6年目にして日本人の友人から
「この国でも自力で就労ビザが取れるらしい」と聞きました。これにはかなり驚かされました。時間がかかることもあり、自力で就労ビザをとったという日本人にはまだあったことがありません。
それまでビザというのはエージェントを通して、「正規のビザに近い就労ビザ」もしくは「偽りの就労ビザ」しか取ることができないと思っていたからです。
就労ビザが正規のビザである必要はなく、「就労ビザ」が「就労ビザとしての役割」を果たせれば良いのです。つまりエージェントが顧客に対して作りやすい就労ビザの取得方法を提案し、同意ができれば新しい就労ビザが取得できるのです。
例えばレストラン経営者であってもビザの職業欄は「旅行会社の社員」と記載されていたりします。外国人の多くはエージェントを通して早めに就労ビザを取得します。
初年度、私の就労ビザは「建築会社の事務員」でした。しかし蓋を開けると同じ「建築会社の事務員」のビザを持っている人がたくさんいました。
何も問われることなく、この就労ビザは使用できました。
しかしこの方法が通用していたのは数年前までです。
また私の住んでいる街は外国人が多い割には、企業が少ないところです。
2年目には「正規のビザに近い就労ビザ」を取得し、安心していたところ
いきなり税関勤務の男性10名ぐらい私の家を取り囲み「就労先が他の街になっている」と言って来ました。そして徐にA4用紙を私に突きつけ、「就労先が他の街になっている場合200ドル支払わなければならない」と言い始めました。
私は企業する前で省庁に書類を提出中だったので200ドルの罰金は免れました。
そして観光ビザしか持ち合わせていない人の方が罰金が安いと言う事実にも驚かされました。
政府機関が訪ねてきたら、あまり騒がずに要求に応じることが得策と言えます。
下手な小細工をするよりは正々堂々と「就労ビザを持っていない」と言う方が良いかもしれません。
但し、毎年彼らの言い分は変わるので頻繁に情報交換をし、常に「新しい情報」をチェックした方がいいとは思います。